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話題の東京オリンピックですが、開催に際して、選手のドーピング検査に携わる【ドーピング検査員】の人数が不足しているようです。

東京五輪のドーピング検査を担当する株式会社LSIの分析機関『アンチドーピングラボラトリー』は、「200カ国以上から参加する、約1万人以上の選手の検査には、500人程度の検査員が必要。しかし現状では約半数の確保しかできていない」と述べます。


前回の2016年リオオリンピックで、多くのドーピングが行われたことは記憶に新しいでしょう。国家ぐるみのドーピングが行われたこともあり、今後の検査体制の強化が求められているのです。

ドーピング検査員とはその名の通り、競技場や選手宅でドーピングの検体採取に立ち会う役割を持ち、特に資格は必要ありませんが、講習会や実地研修を経た上で資格を与えられます。

また、選手との円滑なコミュニケーションが取れるよう、英語または日本語以外の言語が堪能で、ドーピング検査業務遂行にあたり、長距離・長時間歩行が可能な者が望ましいとされています。

上記のような認定までに工程や条件が多いことのほか、拘束時間の長さなども問題となり、人員確保に困窮しているようです。

しかし、近年はサプリメントや栄養剤の種類が増え、禁止薬物の検出が難しくなっている背景もあります。ドーピングの検査は、薬のスペシャリストである薬学部卒の方が活躍できる可能性のひとつでしょう。

また、薬剤師には「スポーツファーマシスト」として、アスリートをバックアップすることも出来ます。
最新のドーピング防止規則に関する正確な情報・知識を持ち、競技者を含めたスポーツ愛好家に正しい薬の使い方や指導を行うのがスポーツファーマシストです。

条件は厳しいですが、晴れやかなオリンピックのバックヤードで働けるやりがいのある仕事です。
薬剤師の仕事の幅を広げられる可能性として、考えてみても良いかもしれません。

不足するドーピング検査員 薬剤師の可能性を考える
(更新日:2017/04/13)
***参考***
『ドーピング検査員足りぬ 東京五輪確保半数どまり』
2017.4.10付 日本経済新聞

『東京五輪、ドーピング検査員不足? 「知力・体力必要」』
http://www.asahi.com/articles/ASK313DZ5K31UTQP002.html (朝日新聞デジタル)
(最終閲覧2017.4.11)

『五輪用の分析施設設置へ ドーピング検査で機能拡充』
http://www.playtruejapan.org/dopingnews/20170327/ (公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構)
(最終閲覧2017.4.11)

・株式会社LSIメデイエンス
http://www.medience.co.jp/doping/
(最終閲覧2017.4.11)

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