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厚生労働省は10月6日、厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会)にて、インフルエンザワクチンが不足する見通しだと発表しました。

今冬の季節性インフルエンザワクチンの製造予定量は、7月31日時点の見込みで2527.5万本(1mlを1本に換算)でした。

これは昨年度の使用量2642万本を下回っており、製造予定量や昨シーズンの使用量を鑑みると、ワクチンの使用を効率的に行うことが重要視されます。

厚労省は、毎年春に流行予測をもとにしたウイルス株を決定しますが、そのうち1種類の製造効率が悪いことが判明したため、昨年度と同じウイルス株に変更することにしました。
そのため、メーカーの製造に遅れが生じ、最終的な生産量も昨年の使用量より256万本少なくなる見込みだそうです。

そこで厚労省は、13歳以上の者が接種を受ける場合、医師が特に必要と認める場合を除いて「1回注射」であることを徹底するよう呼びかけました。
ワクチンの出荷予定時期に関しては、10月4週目には約1500万本、11月1週目には約2000万本と、順次供給される見込みですが、例年予防接種の希望者が多くなる11月~12月に不足が出る恐れも有ります。

効率的にワクチンを活用することにより、製造量が減っていても昨年度と同程度の人が予防接種を受けられると試算しており、厚労省は、医療機関、各都道府県に周知・協力を依頼しています。

インフルエンザワクチン不足の恐れ 厚労省の対策は?
(更新日:2017/10/12)
***参考***
『2017年09月15日 季節性インフルエンザワクチンの供給について』
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000177816.pdf (厚生労働省)
(最終閲覧2017.10.10)

『ワクチン不足の恐れ インフル13歳以上「接種1回に」』
(2017.10.7付 日本経済新聞)

『インフルワクチン不足の恐れ 13歳以上は原則1回』
https://mainichi.jp/articles/20171007/k00/00m/040/170000c (毎日新聞)
(最終閲覧2017.10.10)

『インフルワクチン、今冬の供給が不足 製造・出荷に遅れ』
http://www.sankei.com/life/news/171006/lif1710060008-n1.html (産経ニュース)
(最終閲覧2017.10.10)

『厚労省がインフルワクチンの原則1回接種を要請』
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201710/553106.html (日経メディカル)
(最終閲覧2017.10.10)

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