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田辺三菱製薬は7月24日、イスラエルの製薬会社ニューロダーム社の買収手続きを開始したことを発表しました。
ニューロダーム社はパーキンソン病の治療薬の開発をする医薬品企業で、現在自社のパーキンソン治療薬「ND0612」を中心に開発を進めています。
すでに欧米で治験最終段階のフェーズ3に移行しており、2019年度に欧米で発売される計画です。
パーキンソン病は、手足の震えや筋肉のこわばり、動作が緩慢になるなどの症状がでる進行性の難病で、全世界で1000万人を超える患者がいます。
ニューロダーム社の「ND0612」は経口治療薬であるレボドパおよびカルビドパ(現状の代表的な治療薬)の液剤化に初めて成功したもので、それらを携帯ポンプにより24時間持続的に皮下注射する製剤です。
これによりレボドパの血中濃度を一定にコントロールし、進行したパーキンソン病患者の運動症状の改善が期待されています。
田辺三菱製薬は自社販売による持続的成長基盤の早期構築を目指しており、その第一歩として2017年8月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」の米国販売を予定しています。
さらに今回の「ND0612」の販売を加え、2020年度までの米国売上げ収益が800億円を達成する見込みです。
- 田辺三菱がイスラエルのパーキンソン病治療薬製薬会社を買収
- (更新日:2017/07/27)
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***参考***
『田辺三菱 1200億円で買収 イスラエル社 米でパーキンソン病薬』
(2017/07/25付 日本経済新聞)
ニューロダーム社の買収手続き開始の合意について
http://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../release/nr/2017/MTPC170724.html (田辺三菱製薬)
(最終閲覧日2017/7/25)